モリブデン:RMS技術解説
ABOUT MOLYBDENUM
モリブデンとは、元素記号(Mo) 原子番号42で、クロム属に属する銀白色の金属です。
モリブデンはレアメタルの一種で、高硬度、高融点のため、モリブデン単体では加工が非常に困難な金属です。
融点2600°と耐熱性が非常に高く、るつぼや高温の炉の部材に使用されています。
一般的にモリブデンは非常に優れた耐熱性、高温強度を持つ反面、加工が非常に難しく、いわゆる難切削剤としても知られています。
タカヤマでは埼玉県三郷市にある自社工場にて加工ノウハウを構築し、お客様のご期待にお応えする製造体制を確立しております。
FEATURE
耐熱性が非常に高く熱膨張率が低いのが特徴です。常温では空気中で酸化被膜を形成し、塩酸や硫酸に対しても優れた耐酸性を有します。高い耐熱性と低い熱膨張率で成形性に優れているため、電子管や電気炉などの厳しい環境下で広く使われています。
CHEMICAL COMPOSITION
合金名 | 当社材質名 | 密度 | 主要化学組織(Wt%) |
---|---|---|---|
Mo | |||
モリブデン(Mo) | Mo | 10.2 | ≧99.9 |
※本表はあくまでも参考基準値です。
SPECIFICATION
引張強さ(N/㎟) | 448~586 |
---|---|
0.2%耐力(N/㎟) | 380~448 |
伸び(%) | 10~15 |
USE
高温用電気炉発熱体、電気炉構造部材、セラミックスや磁性材料燒結用トレイ、セッターおよびその他構造部材として広く使用されています。
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